定められたルートを守れる正確性

特殊車両の走行は事前のルート申請が必須

ドライバーの仕事は時間厳守なので、場合によっては近道をすることがあります。一般的な車両なら主要道路とは異なる脇道を走行して時間短縮を図ることも可能ですが、トレーラーなどの特殊車両は話が別です。日本の法律では車両のサイズや重量など様々な事柄に基準があり、その基準を超える場合は特殊車両扱いになります。公道を走行させる際は特殊車両通行許可が必要になりますが、これは該当の車両の積載物や走行ルート、走行時間などが厳格に決められているものです。出発から到着までの場所や時間、走行ルートを事前に申請し、その内容で許可を貰う形になるので後になってから勝手に変更することはできません。時間が足りない、渋滞しているなどの理由でルートを変えることは不可能です。

車体が大きいので安易なルート変更は危険

トレーラーの運転で安易なルート変更ができないのは申請内容の遵守の他、安全性の問題もあります。トレーラーは車体が非常に大きく、重量もあります。日本の道路のすべてがトレーラーの巨大で重たい車体に耐えられるとは限りません。見た目は普通の道路でもトレーラーの重さに耐えきれず、ひび割れや陥没が生じるおそれがあります。また、トレーラーはその大きさから重心が上部にあるので横転のリスクが高いのも事実です。急な方向転換で車体が傾くとそのまま横転する可能性は否定できません。安全に運送業務を果たすためにもトレーラーの運転は決められたルートを遵守することが何よりも重要と言えるでしょう。初心者もベテランも安全運転を徹底する必要性に違いはありません。